ピルは、1955年に米国で開発され、1960年に認可されて欧米で広く浸透しました。
日本はというと、1999年に低用量ピルを認可するという、44年遅れた状態でスタートしています。
それまでは、1970年代から高用量ピルや中用量ピルが使用されていました。
現在、高用量ピルは深刻な副作用等のリスクから殆ど処方されることがありません。
1999年に低容量ピルが認可されたと言いましたが、「経口避妊薬」として認可されていました。
「月経困難症」として認可されたのは、2008年のことです。
スタートが遅かった分、使用率はというと、3%ほどです。
これは、他の国に比べると、かなり低い状態です。
避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)より、下記のピル内服率データが出ています。
国 | 内服率(%) |
フランス | 33.1 |
カナダ | 28.5 |
イギリス | 26.1 |
ノルウェー | 25.6 |
タイ | 19.6 |
アメリカ | 13.7 |
カンボジア | 13.7 |
ベトナム | 10.5 |
マレーシア | 8.8 |
ミャンマー | 8.4 |
香港 | 6.2 |
韓国 | 3.3 |
日本 | 2.9 |
中国 | 2.4 |
欧米諸国では、高い内服率なのが分かります。
世界で多くの人が使用しているピルですが、安全性は大丈夫なのか心配にはなりますよね。
昔言われていた、「ピル=副作用(太る)」というイメージは中用量ピルのことだと思ってください。
以前、薬というものは「副作用」があって当たり前と書いたと思います。
人や薬の種類によって違いはありますが、「不正出血」「吐き気」「むくみ」「頭痛」「下腹部痛」「悪心」などがあります。
これは、飲み始めに多いと言われています。
私のように不正出血が続く方もいるかもしれませんが、その場合は、医師に相談し他の薬に変えてもらうことを検討してもらったらいいと思います。
ピルを飲む目的最大の目的としては、「辛い生理痛を緩和する」「PMS(月経前症候群)を緩和する」ということです。
辛い方は、本当に日常生活に支障をきたすほど、何もできなくなるほどに辛いです。
それが少しでも取り除けるのであれば、私は一つの選択肢として飲むという選択はありだと思います。
私のように、色々な病気が発覚するまで我慢することはないと思います。
正しい知識を持って、日頃の食生活や生活習慣にも気をつけながら薬を飲むということは、賛成です。
単に飲めば治るという意識は持たないでください。
あくまで、緩和されているだけなので、日頃の食事やケアをしてそれ以上に病気が進行しないようにする意識は持っていてください。
自分の体は、自分が作っています。